2001年01月26日
◆もののけ姫
・・・見ちゃいました。
映画館で見て以来。今回は伏線とかもしっかりと追えて、新鮮ではありました。
宮崎アニメは結構大人向けですよね。アダルト、っつう意味ではなくて、精神的に大人向け(笑)。
まず、自然と人間の二項対立が、通底したものとしてあります。
次に、勧善懲悪でも、善人が悪人を感化する(ドラゴンボール)とかではなく、ちゃんとした合理的行動による集団間の位置づけがなされる。
もののけ姫は、現代に希望を描くのがいかに難しいのかを示す作品でもありました。
マンガの方を覚えてないんで、見当違いかもしれないけど、ナウシカは、滅びの美学。自然に飲み込まれていく人間。これは分かりやすい。でも、これは「未来への警鐘」だけで、方法論とかそういう話ではありません。
一方、もののけ姫は、いかに人間と自然が共存するかを書いたもの。現実から未来への道筋です。
人間による「神の死」などを和風に味付けし、取っつきやすいのはいいんですけど・・・。
でも、結論は、なんか非常に陳腐なものとなってしまいました。
求めるものは個々人のなかにあるアシタカ的存在、それは人間に内包される「神」である、ということ?
しかし、価値体系に神が位置づけできないのが、神の死の意味であって、こうした役割を人の「命」が担えるとは到底考えられない。
二項対立をとにかく調和させたかったのは分かるけど、その接着剤があの主人公の2人の存在では・・・。
二人を別々の空間に分けたまま終わらせたりとか、最後に「こだま」を出したりしたのが、苦心の跡、というのは、うがった見方でしょうかね?
でも、オリジナルを見たときよりは、ずっと共感持てました。これを信じて行くしかないな、と。
映画館の帰りは、納得いかず、首を傾げていました。あの頃から、随分歳をとったと言うことか・・・。
