2001年02月21日
◆関西
自分の中にバランスを持つのはなかなか難しい。
天秤を支える軸というものがちゃんとして無いからだろう。
育った環境にしても、学んだ環境からしても、軸を持ってしかるべきだし、それを望んで環境を選択し、積極的に自分の「軸」を求めているつもりではいる。だが、どうしても軸がぶれる。
一つは、周りの状況にバランスが取れていない場合、「軸」を示すのではなく、対置するものを示したくなるからだと思う。台湾問題で国益を示し「平和的併合も阻止するくらいの気概を持って」などと言うのは、そのさいたるものである。少なくとも他人が読めば、国粋主義者だ(笑)。マスコミの「反権力」に疑問を呈する時も軸を見せているわけではない。
もう一つは、--前の点の理由ともなる訳だが--、軸がまだ「借り物」であり、自分の中で整理が出来ていないからだ。大体の目星はついているものの、自分の意見として確固としたものができあがっている訳ではない。
関西の知識人というのは、素晴らしい軸を持ち、それをそのまま提示する型の知識人が多い。
過激な感情論に走る訳でもなければ、現実におもねる訳でもない。自分の軸から世の中を説明し、時には予言したりする。
司馬遼太郎しかり、山崎正和しかり、高坂正堯しかり、我らが(?)五百旗頭先生や中西先生もそうである。
しかも、人間を包み込むように捉え、世の中の見方に希望を忘れない。
こうした見方を吸収するために関西にいると言っても過言ではない。
しかし、これだけ意識していても、なかなか吸収できない。よっぽど出来が悪いらしい(笑)。
「ネイティブじゃないしな~」と考え、心の支えにはしているが、周りの関西人にもとんでもない暴走野郎もいるわけだから、まぁ、あんまり言い訳にはなりそうもない。
山崎正和の「歴史の真実と政治の正義」、良かったです。社会思想ってジャンルになるから、直接どうこうって訳ではないけど、軸を補強するには本当に良い本です。社会人になられるような方も読んで損はないかと。特に外交を志す方は、近代国家論なので、是非読んでください。あと、「大分裂の時代」も良いです。
朝日新聞を受けられる方、面接で解説したら、納得いかなさそうだったので、あまりアピールしない方が良いかもしれません(笑)。国家の役割を強調するのはやはりダメみたいっす。
