2001年05月31日
◆現実と理論
社会科学における理論とは何か、について。
間違ってる部分も多々あるとは思いますが、大上段に構えて、ぶった斬ってみましょう。
「人間の行動というのは、よう分からん」
これが原点です。
ミクロレベルで人間の行動形式が自然科学的に完全に法則化できれば、それを組み上げれば集団の行動も法則化でき・・・、という具合になるのですが、如何せんそう単純ではありません。
例えば、今はやりの遺伝子レベルの解読&意味づけが完了しても、人間の行動様式なんて、分かりません。
私とおとうとくん。
双子なんでプログラムは一緒ですが、行動は違う。
「食卓に納豆」ってインプットでも、全然output違う訳です(笑)。
でも、よく分からないままではどうしようも無いので、とりあえず、大体そうだろ、ってものを想像したり、outputから推測することで、理論というものを作り上げるのです。
ですから、「分かりやすくする」のと「抽象化(理論化)による現実からの乖離」のバランスの上に成り立っていると言えましょう。
これを前提に言いたいことを幾つか。
昨日、北海道で「殺人に関わっているけど無罪」という裁判が出ました。
時効と、犯罪要件がもたらした悲劇です。
社会学の「理論」は、基本的に抽象化して分かりやすくする「現実→理論」という世界です。
逆に使っては間違いの元です。
しかし、司法というのは、理論を現実に当てはめる「理論→現実」という作用順序をたどります。
特に刑法は罪刑法定主義ってやつを取ってますから、これを厳密にする。
情状酌量などで、理論の厳密さのガス抜きをしますが、理論と相反する事実、「エラー」が出てくるんですね。
これが今回の事件です。
「選択と集中」。最近はやりの言葉です。
ボストンコンサルティングが開発したPPMが「理論」と言われてます。
簡単に言えば、自分の会社の実力と市場の将来性を考えて、資源を配分しましょう、っていう事を「理論」化します。
でも、企業の実力って測りようもない部分がありますし、市場の将来性なんて、もっと分かりづらい。
内々定先で貰った本には「PPMはコミュニケーションのツール」と言い切ってました。
合意形成の手段、という訳です。
先ほど挙げた言い方では、「乖離」の比重を上げてでも「わかりやすさ」を重視している、という事です。
乖離している部分については、「理論」そのものからではなく、状況ごとに微調整するという事でしょう。
ただ、社会科学ですから、「理論→現実」の単純な当てはめは、どんな理論でも無理です。
あくまで、「わかりやすさ」を少々重くしていると考えるべきでしょう。
「合意形成の手段」ついでに言えば、怪しい理論がたくさん出てくるのも、社会科学の面白い所です。
国際政治の仮定の一つに「民主主義国同志は戦争しない」というのがあります。
アメリカのお偉い学者さんが、過去の戦争のデータを集め、うち立てました。
インド・パキスタンの例が、民主主義同志だったから、全面戦争していないとは思えませんよね。
社会科学では、信じたいこと(感情)と論理が分かれていないため、こういった事がいくらでも可能なんです。
しかも、こうした「理論」が簡単に悪、とは言い切れないのも、また面白い所です。
神戸大学の教授案内の冊子で、政治学の久米教授が「大学とは曖昧さに堪える知性を鍛えるところ」と言っておられました。
大変気に入っている言葉で、さすが社会科学の学者だなぁと思います。
理論か経験かは別にして、私も曖昧さを楽みつつ、集団としての人間を扱うようになれたら、と思ってます。
2001年05月30日
◆今日は何の日?
今日はよみうりテレビの中元綾子アナの誕生日です(笑)。
あ、いや、ゴミゼロの日(環境美化の日)でもあるんですけど。
民間の就職活動も終わり、すっかり元の超夜型の生活に戻って、「あさイチ!」を見るようになりました。
辛坊解説員と森アナのコンビが好きで見てましたが、この中元さんも馬鹿になりません。
常識的教養、という点では著しく欠けてますが、それを補って余りある才能があります。
一つは毒舌。芸能ニュースへの「ひとこと」が、洒落にならない切れ味をもっておられます。
もう一つは、活発さから来るコミュニケーション能力です。
大したタレントです。
何かと素人臭さから来る親近感を売りにする東京の女子アナと違い、しっかりキャラクターで売るアナウンサーは見てて面白いです。
ちなみに人気的にもよみうりで一番なようで、ファンのサイトもたくさんありました。
今年29歳だそうですよ。
てっきり、自分より年下だと思ってました。
やはり、若さは年齢では無いな、と。
以上、超ローカルネタでした。
関西以外の人、すいません。
2001年05月29日
◆典型的大学生?
う~~ん。
これは困りました。
現在国Ⅰの経済職のお勉強をしています。
でも、なかなか解けません。
中には知識的に分からない部分もあるのですが、問題は、分かっているはずなのに解けないところ。
傾向を判断するに、連立方程式が苦手なようです。
国Ⅰは外交官試験と違い、計算問題が多いです。
中には微分の知識(全微分と偏微分の違いが未だ分からず)が必要なのもあるんですけど、大抵は変数を2つに絞り、あとは連立方程式で解くというものです。
これをよく間違える。
解き方を覚えるのが最重要なので、ほっときゃいいんですけど、やはり気持ち悪いので原因究明する。
結果が分かると、随分悲しいのですが。
30分かけて原因を究明し、20×80を160にしてるのを知ると、愕然とします。うー。
分数の計算ができない大学生が増えているそう。
「おれは国立大卒だぞ、関係ねーや」とたかをくくってましたが、それほどレベルは変わりません。
なんとか慣れないと・・・。とほほ・・・。
2001年05月28日
◆リスクの大きさ
新潟県刈羽村の住民投票で、反対が多数。
プルサーマル計画の後退、だそうだ。
朝日と読売の社説。住民投票の一般的評価は逆だったが、プルサーマルの必要性という点では共に肯定していた。
読売の社説がいう「住民投票で国の政策が決まるのはどうか」という意見も分かる。
しかし、「憲法の基本原則は間接民主主義」などという、学究的なご意見で全てを済ます気にはなれない。
歯切れは悪いが、朝日の意見に共感を感じた。
問題は、原子力発電の持つリスクの大きさである。
いくら事故の起こる確率が低いとはいえ、東海村の事故などを経験すると、不信感は否めない。
今回の住民投票の意見は、プルサーマル独自、と言うより、原子力行政全般への地元の評価、と言う見方の方が正確ではないだろうか。
最終的には、導入する以外に道は無いと思うが、国が地元の痛みに理解を示し、協力を要請する必要はあるだろう。
しかし、今回の住民投票、私の感想では「以外と反対少ないな」である。
そもそも、住民にとって、プルサーマル導入による利益はほとんど無いはずだ。
直接頂けるわけではない補助金と、自分たちの持つリスクを天秤に掛ければ、普通、後者の方が重くなる。
今回の住民投票は、あくまで参考のためのものにすぎない。
簡単な多数決ではなく、ちゃんと評価すべきであろう。
・・・でも、そもそもこの件で住民投票をするべきだったか、という読売新聞的疑問は、やはりある。
宣伝効果は抜群で、そこに意義は見いだせるが、政策としてやるべき部分が見えている以上、単なる責任逃れに映ってならない。
・・・しかし、原子力政策の評価は難しい。
地球温暖化、エネルギー安全保障など、代替手段が無い中で貢献している分野がある一方、リスクの点ではうまく数値化できない負の部分がある。
太陽光、風力といった発電と代替できればベストなのだが・・・。
我ながら情けないほど歯切れの悪い文章・・・
もー、考えれば考えるほど、訳わかれへん。
ま、たまにはこんなのもええやろ。
2001年05月27日
◆自己マーケティング
別に、私のPRをするわけではないので、ご安心を(笑)
就職活動という場は、自分を分析し、それをアピールしなきゃなりません。
商品としての自分を売る、最初の機会です。
本当は「良い製品」を作ることから始めるのがベストですが、活動をする時点になって急に性能を上げることは出来ないので(笑)、マーケティングをうまくする事から始まっちゃいます。
日々の研究開発を怠ってきた事への後悔。ほとんどの人がする事になるでしょう(笑)。
なぜ、マーケティング(=自己PR)が重要か、それは、人という商品は大変性能が見えづらいものだからです。
パソコンや車のように、製品の善し悪しが明示化できません。
いわゆる「情報の非対称性」が起こっている市場なのです。
明示化して性能を保証できるのは、せいぜいTOEICの点数や、学歴といったものだけです。
ブランド品や、ハンバーガーのチェーン店のように、完全には品質を保証できません。
きわめて不完全な「シグナル」です。
商社、銀行のように未だに学歴割りで採用している所も多いですが、あれは良い人材を採るため、というより「社内秩序」のため、と判断した方が良いでしょう。
ちなみに、私が内々定もらった先は、人事に「神戸から来られたので」と交通費くれました。
履歴書は書きましたが、学歴に全く関心無い。
こうして、PRが重要になってくるのですが、残念ながら、私を含め、なかなかうまく行きません。
自分の能力をアピールって、普通しませんからね。
まぁ、ここに来て、毎日が自己PRのように、自己顕示されるお方にも出会いましたが、こういうのは稀です。
重要となってくるのは、相手のニーズ(「ウォンツ」って言うのか?)に合わせたやり方をすること。
ある集団面接で一緒だった子は、ひたすら「人に頼られる優しい自分」をコンサルでアピールしてました。
また別の子は「如何に独立したいか」をしっかり棒読みでおっしゃっていました。
それらの面接は、志望動機と自分の経験に基づいた思考力を試すものでした。
なかなか相手に合わすのって、難しいです。
あと、集団面接していると、明らかに背伸びしていると分かる御仁もいました。
突っ込まれて、答えられなかったり、怪しくなったりするやつです。
JAROの警告対象となるような商品です(笑)。
自分の能力に合わすのも、難しいようです。
実は、この「うまくPR出来る」能力こそ、才能的な部分なんでしょう。
やはり、研究開発を怠ってきたツケか(笑)・・・。
2001年05月26日
◆甘さ/厳しさ
「ウチに優しく、ソトに厳しく」
人間、こうなってしまうのは、しょうがないでしょう。
ただ、これを認識していない人間というのは、どうも苦手。
就職活動を通じて、いろんな人間に会いました。
大方は人間として、尊敬できる方々。
話していて大変刺激的なものであり、自分を成長させてくれます。
ただ、やはり、こいつは何だ?というものもいた。
一番呆れたのは「社会人」の態度。
「学生」と自分を対置し、ポジション的に自分が上、と考えている勘違いクンです。
常套文句は「社会の厳しさ」「学生の甘さ」。
情報の差、経験の差は否めない。その点は認めましょう。
ただ、あれだけ学生に共感が無い、というのは、如何したものか??
「子供叱るな、来た道だ」という格言を送りたいです。
人事がこういう人間の会社もありました。
かなりネガティブに学生を見ていたのが、痛かった。
この会社の人間と一緒に研修受けた友人曰く
「態度がでかくていやぁな人間」だったそうである。
直接には結びつかないにしろ、再生産が起こっているような気がしました・・・。
一方、共感を呼ぶ人は思ったより多かったです。
物産の御仁は、熱意と知性と人間性を兼ね備えた人間でした。ま、自分とは明らかにカラー違いましたけど・・・。
ADLのおばさんは、ずば抜けて頭が良かったうえ、厳しさと親しみやすさを共存させた、大人の女性でした。かっこい~。
自分に厳しく、他人には共感を持ちつつ、適度に厳しい(笑)人間って、やはり魅力的です。
ワタクシは・・・自分に厳しくは出来ないけど、共感は持てるようになりたいです。はい。
2001年05月25日
◆ユニクロ
ユニクロ社長の記者会見のニュース、見ました。
第一印象は「あの格好、どうにかならんか」でした。
まぁ、歩く広告塔ですからぁ、しょうがないとはおもいますけど、惜しむらくは中年男性を魅力的に見せる服を作ってなかったって言う事でしょうか。
せめてブレザーぐらい羽織っても、罪にはならないんじゃないでしょうかね。
さて、お小言はこの辺にしとかないと、ピーコのファッションチェックになりますので止めとくとして・・・。
セーフガードの件、予想通りの反応でした。
タオルを筆頭に繊維業界で次々とセーフガードが発動したら、ユニクロ、大打撃です。
「保護された産業が生き残った試しは無い」等と、おっしゃられておられました。
産業の保護。難しい問題です。
アメリカの自動車産業はある意味、輸入に関して保護を受け、その間に復活しました。
保護されても生き残る産業はあるのです。
ただ、保護の仕方は大変難しい。
他の農産物に比べて圧倒的に保護の度合いが低かった卵ですが、唯一の保護政策がありました。
最低価格の保証です。昭和40年代後半に導入されたはずです。
しかし、この制度、一つ落とし穴がありました。
導入と同時に抜き打ちで羽数の申告をさせられたのです。
これに正直に答えた養鶏家は後でジレンマに陥ることになりました。
規模を拡大しないと、経営が苦しい。
されど、申告以上の鶏を飼うと、最低価格の保証が受けられない。
生産量を調整する政策を国が採ったために、中規模以下の農家は、規模の拡大という道を取りづらくなってしまいました。
まさに「ゆでがえる」状態となってしまったのです。
セーフガードとは違いますが、痛みを避ける政策が、各方面にどれだけコストを払ったのか考えると、教訓にはなってきます。
当該制度が、競争力回復に役に立つか。
政策コストはどのくらいか。
ちゃんと計算しないと、余計に競争力が付かなくなる。
見極めて発動を検討して欲しいです。
2001年05月24日
◆テレビ報道
テレビの報道が面白くない。
時間と手法の制約、というのは、これほど個性を奪うものなのか、と愕然としてしまう。
例えば、ハンセン病訴訟の報道の仕方、どこも一緒。
密着ドキュメントと、控訴断念の瞬間の喜びのみ。
仕方がないと言えば、それまでだが、どこのチャンネル捻っても似たような画像しか出てこないのは、どうか、と。
ハンセン病やエイズ患者の問題は、一義的に市井の側の偏見にある。
この点をもっと訴える番組づくりって、どこか出来ないものなのかね?
一番の制約条件は「マスコミは常に市民の味方です」って姿勢だと思う。
特にテレビはこの傾向が強い。
いつぞや、久米さんが、何かの報道の後、
「我々は、市民の意識と乖離しているのではないかと感じています」
って言ったけど、それに対して解説者が
「私は常に庶民の立場でいますが・・・」
などとのたまっておられた。
さすがはA新聞の解説委員。寒かった。体の芯から寒かったよ。
・・・自己批判しろ~(笑)。
常に市民の立場に立つマスコミなんて、要らない。
この時代、もっと大局に立って、マスコミの立場というものを考えなきゃならんでしょう。
市民の側に立つのは、あくまで公権力が強い、という前提でしょう。
日頃のニュースにも、もっとメッセージ性を!
ついでに、Nステの痩せてる方の解説者の交代を!
2001年05月23日
◆ホールクロップサイレージ
大失敗したDTCのグループディスカッションの帰り、ここで一緒だった農学研究科の学生との間で話題になったのが、米の飼料化でした。
都会にいると関心が薄くなりがちの農業問題ですが、日本にとって水田は非常に重要な役割を果たしています。
特に保水と生態系の問題で水田が果たす役割は大きいです。
しかし、一方で、米の供給過剰が非常に難しい問題となっていました。
そして、需給関係の悪化と水田の保全を両立するための道として、米の飼料化があるわけです。
ちなみに飼料化といっても、全ての家畜に当てはまるわけではありません。
特に卵用の鶏は無理です。
理由は食べられないから、ではなく、黄身が濃いほど良い卵、と誤解している人間のせいです。
鶏の飼料にトウモロコシ、アルファルファ(豆科の牧草)を使うのは、栄養面で優れている事もありますが、これらが黄身を濃くするためでもあります。
また、サフランも入れます。香辛料としての使うのと同様、黄色くなります。
昭和50年代に米余りから、鶏に米を食べさせた時期があったらしいのですが、黄身の色が落ちました。
大変な苦情だったらしいです(昔、NHKの「クイズ面白ゼミナール」で見ました)。
この手の偏見はなかなか直せないので、まず、利用は不可能でしょう。
したがって、米の飼料化では、お牛さん用が主な用途になります。
今考えられているのは、サイレージ化して飼料にする方法のようです。
サイレージとは、茎ごととったものをサイロに突っ込み、乳酸発酵すること。
「お牛さんの食べる漬け物」です。
昔、牧草のものを酪農家で見たことがありますが、なかなか強烈な臭いでした。
推測ですが、おそらくサイレージ用のものは、輸入していないと思います。
自家生産、または国内生産に限られているでしょう。
そこに活路がある、という事だと思います。
しかし、問題点もあるようです。
一つは、生産上の問題。
作物ごとに刈り取り時期や発酵のスピードが違うため、ノウハウを積む必要があります。
もう一つは、農家のマインドです。
農学研究科の学生に聞いた限りでは、やはり米を飼料にすることに抵抗があるみたいです。
そして最後に、これは農政全般との関係ですが、需要量の問題です。
サイレージ用の需要がどれだけあるか分かりませんが、供給超過を埋められるほどの需要は見込めないと思います。稲作問題を緩和する効用はあっても、是正するほどの力はありません。
やはりそろそろ抜本的な改革も考えないといけないでしょう。
稲作で最大の問題は、その需給調整の方法です。
価格による需給調整が全く働かないほどの保護主義を採っているため、生産調整しか道はありません。
しかも、その生産調整は一律減反政策。
稲作に適した土地かどうかの考慮も無ければ、虫食いのように畑作地を作ることの利害も考慮に入ってません。
そして、そもそも高付加価値の(といっても、政府が保護しての高付加価値ですが)米で何とかやっている農家が、同じ面積で畑作にしても、当然利益は減少します。不満が出るだけでなく、農作自体を止めて、農地を荒地化させてしまう所が続出してますから。
やはり、集約化を進めて、大規模農場を作るようにしないと、日本の農業の生きる術は無いでしょう。
大変手間とカネのかかる政策ですが、今のうちにやらないと、農業自体がダメになる。そんな時期に来ていると思います。
小手先だけ考えるのではなく、平行して農業の再生を考えて欲しいと思いますね。
2001年05月22日
◆常識の壁打ち破れ
NHK鳥取放送局制作の番組。
場所は鳥取三洋。主題は工場改革です。
需要の多様化へ対応するため、ベルトコンベヤーによる大量生産を止め、一人で全行程を行う「一人屋台」生産を導入する、という話でした。
私の職業となるかも知れない話だったので、大変興味深く視聴しました。
近代化の産物である大量生産は、製品単価を下げるという重要な機能を果たしました。
しかし、消費側の選択肢を狭め、職人→流れ作業労働者という形で生産者の個性を奪いました。
そして、その揺り返しとして消費者が求めた「個性」が、生産者にも「個性」を復活させました。
限定的なものですが、一人屋台生産は、生産者に「巧みの心」を呼び起こさせます。
自分で作った商品という感覚です。
怠業を無くして、製造時間を短縮するという効果をねらった一人屋台ですが、こういう「楽しさ」も副次的効果(かつ原動力)として得られるのです。
「大分裂の時代」という本を読んだことがあります。
山崎正和という社会思想の先生の本です。
話の筋は、現代の社会システムは、近代と現代の間で引き裂かれている、というものです。
その中で産業について、大量生産という「近代」と、ニーズの多様化という「現代」に引き裂かれている、という例が挙げられていました。
今回の話はココへの一つの回答ではなかったか、と感じています。
ただ、良い面ばかりではありません。
「個性の発揮」は新たな競争を産み出します。
流れ作業により、ブルーカラーは競争から逃避できる職場でした。
しかし、今後はブルーカラーも個人によって成績が変わってくる職場となります。
競争から逃れる余地が仕事から無くなってきているのです。
競争の苦痛はインセンティブ的給与体系だけで埋められるものでは無いと思います。
仕事から得られる「充実感」が、これを充足できるか。
科学技術、消費者ニーズなど、外部環境が刻々と変わる中で、生産者はコストという点から生産体系を変えていきます。
これはこれで素晴らしいのですが、生産者の「効用」はカネで表せない部分もあります。
ストレスと充実感のバランスは、また別のプロセスで行わなければなりません。
そして、少なくとも「変化」からのストレスは、ほぼ全労働者が負わなければならない。
「生産物からの疎外」と「他者からの疎外」か。
哲学の古くて新しい問題は、まだまだ続きます。
ま、そんなことは良いとして、携帯買い換えは、是非鳥取三洋へ(笑)。
2001年05月21日
◆なにやってんだ??
東京高裁判事、買春で捕まる。
朝日新聞記者、のぞきで捕まる。
判事曰く「仕事でストレス、刺激欲しかった」。
いや~、お仕事大変なんですね~。
日本のいわゆるエリートに欠けているものとして、「社会に対する責任感」がよく挙げられています。
日本はヨーロッパなどの階級社会の対局として、総中流化社会などと言われています。
良いこともあるのですが、社会やモラルを背負っているという意識を持った人が少ない。
そして、職業人専門家的な「エリート」のみ輩出されます。
エリート教育は難しく、ただの身分的エリートでは、階層の流動性が保たれません。
「マスターキートン」などでは、イギリスのパブリックスクールへの憧憬が見られますが、私はこういう社会は嫌いです。
ただ、やはり高校、大学といった教育機関では、優秀な生徒へ、社会的責任感を持たせる教育をより強く行わないと、本当に職業専門家的「官僚」しか出てこないような気がします。
階層間の流動性とエリート教育を両立するべき道をちゃんと探るべきでしょう。
・・・まぁ、上の二人は、どういう社会になっても出てくる大馬鹿者かもしれん。
ま、どちらも社会性無き御仁に向く職業ではありません。
しっかり落とし前はつけて貰いましょう。
2001年05月19日
◆人の役割
五百旗頭先生の新しい本が出てました。
恩師の本ですが、買わずに立ち読み。
しかも、本文ではなく、付録としてついていた、宮沢前財務相との対談だけ読んでました。
恩知らずな生徒です。
話の本旨は、講和条約の方式を巡る、日本側特使の行動とその影響について。
まだ外交権を剥奪されていた日本が、マッカーサーを頭越しにして、アメリカに交渉に行ったときの話。
これに若き宮沢さんが行っていて、最後の生き残りという事だったんですわ。
細かい事実はどーでも良いとして、この御仁、とらえ所が無いですね。
賢いのは間違い無いです。
英語も留学もしてないのに流暢に話しますし、評論に関しては右に出るものがいない、と言われます。
しかし、如何せん、実行力に欠ける。
年を食ったからかも知れませんが、バランスと調整の政治家というイメージが大変強いです。
辛辣に言えば、熱意に欠け、傍観者的なんですなぁ(この語尾だけは気に入ってますが(笑))。
いわゆる平時では大変な能力を発揮できたと思うのですが、ことごとく乱世で役割を担ってしまいました。
能力云々の話ではなく、彼の個性と時代が合わなかった不運です。
人にはそれぞれ与えられた役割があるのでしょう。
己が把握するものか、他人に見出して貰うものなのか、単なる運か、よく分からないですけど。
でも、うまく時代に刻み込めたら、望外の幸せ、のような気がします。
さて、宮沢さんと何かと比較される塩川さん。
関西の知識人的穏やかさは持っていますが、何言い出すかほんとに分からない。
機密費関係では既に綱渡り状態ですし、特定財源見直しは驚きました。
改革は分かりますが、いきなり橋本派と全面衝突。大丈夫なんかな~。
ただのボケ老人か、したたかな政治家か。
どちらにしても彼の役割は果たせそうな気がしますなぁ。
2001年05月18日
◆意外とデリケートな私
見た目がイカツイせいか、無神経で鈍感に思われるワタクシ。
いや、こういう面があることは否定しませんよ。人間関係とかね(笑えない)。
でも、「きにしい」であったり、良く胃炎をおこしたりと、何かとデリケートな側面を持っています。
一番直したいのは「翌日大事な日だと眠れない」ところ。
もう、寝付きは最悪です。
特に翌日試験だったら、まず寝られません。
大学受験の時も常に目の下にクマ作って受けていました。
外交官試験なんて最悪でしたねー。3日目って、自分で何やっているか分からないですからね。
阪急の改札にテレホンカード突っ込んでみたり、試験中に意識がぶっ飛んでいたり、大変でした。
この点、国Ⅰはいずれも一日勝負の試験なので、まだましです。
やはり眠りたいんで、今までも色々試してみました。
「催眠薬(睡眠薬ではない)」とか飲んでみたり、ラベンダーのドライフラワー買ってみたり。
・・・全然効果無し。やはり風邪薬を多量に飲むのがてっとりばやいのか?
眠れない事自体も大変なのですが、
翌日大事だから眠りたい→緊張して寝れない→そうした自分に腹を立てる→交感神経が頑張っちゃっているので眠れない→余計怒る
と、悪循環にはまってしまうのが、一番苦しいのです。
今年こそはしっかり眠ろうと思うのですが、ここにきて障害が・・・
その、なんと言いますか、真上の階がお盛んで、しかも、声がやたらでかい。
ちなみに、友達の女性に尋ねたところ「みんなに聞いて欲しいからでしょ」と自信を持って答えられました・・・。そうなの?
普段は眠れないというほどではないのですが、これが試験前に重なったらと思うと、大変ブルーです。はい。
確率1/3くらい(笑)。
少なからずこういうことで将来に影響が出てくるかも知れない、と思うと、何か大変複雑です。
2001年05月15日
◆VOXXX
家電リサイクル法、どこの自治体も大変みたいです。
循環型社会を成立させる上では、消費者の理解が不可欠、ってんで、リサイクルに必要な料金を消費者から徴収する、って制度。「性善説」に依拠するやり方です。
購入時の家電料金に上乗せしたりとか、企業に負担させたりとかするのではないのは、循環型社会の形成という「公」に、消費者が意識的に参加する体制を取るためなんですね。
議論は消費税導入と同じです。「公」への参加意識を促す。
まぁ、でも世の中いい人ばかりでは無いわけで、うん千円を浮かせるために、不法投棄が起こる。
自治体は不法投棄された家電を拾い、通常の手数料を払って引き取って貰うわけで、当然この料金は経費として自治体を圧迫するわけです。
先日のニュースで、不法投棄防止に対する各自治体の取り組みを放送してました。
コミュニティーに依拠した人海戦術もありましたけど、警報システムの導入も多かった。
国民の参加意識のための投資、と言えますが、導入自治体の担当者が空しそうに説明していたのが印象に残りました。
さて、以上、コクミンと義務の程度の関係について、殊勝にも考えていたわけですが、自治体の警報システムの発した音声「異常発生~」に反応してしまいました。
いけません、これはカテナのテキスト読み上げソフト、ドキュメントトーカーの声です。
これはバカテクノグループ(ファンが聞いたら激怒しそうな説明だ・・・)電気グルーヴが好んで使っているソフトでした。
VOXXX収録の「エジソン電」で「きゃ~、いや~ん、へんた~い、だれか~、ひゃくとおばぁ~ん」とかって使っていたりするやつです。
ええ、自治体の方が使い方としては通常なんです。
でも、この一言で、自治体が随分不真面目に取り組んでいるように感じました。
おそるべし、電気グルーヴトラップ・・・
2001年05月14日
◆国会中継
国会中継、見てました。
小泉内閣になって以降、視聴率が随分上がったと言われています。
今日から予算委員会が始まったようで、管vs小泉という、面白い試合を見ることが出来ました。
管さんの質問姿勢には好感持てました。非常に大人の野党としての対応が出来たと思います。
あれなら、ひんしゅくも買わず、存在感を示せたと思います。
ただ、これでもプラス材料にならないのが、逆風下の民主党の悲しいところですが。
しかし、相変わらずこういう場での戦闘力は管さんがずば抜けてますな。
不倫問題の印象も次第に払拭してますし、まだまだ頑張れますなぁ。
小泉人気は結構なことですが、国会答弁では知的危うさを多々感じました。
靖国の憲法解釈は置いとくとしても、国連の常任理事国入りに関して、「現在の常任理事国、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア」の後、中国が出てくるまで、間があったのには冷や冷やしましたし(笑)、日本が常任理事国入りに慎重になるべき理由として「常任理事国は国権の発動としての戦争をしているけど、日本は出来ない」とおっしゃっておられました。
いや、言いたいことは分かります。国連としての軍事行動に日本が制約を持っている、って言いたかったんでしょう。
でも、文字通り取ったら、常任理事諸国、怒りますよ(笑)。
まぁ、全体としては大変面白い論戦でした。
クエスチョンタイムも楽しみですねー。
2001年05月11日
◆雨男
何故私が外に出ると、雨が降り出すのか。
今日も南千住から外に出た途端、土砂降り。
食堂の下で雨宿りする事30分。結局止みそうもないので、余計酷くなる中、南千住駅に行きました。
なのに、ついた途端、風向きが変わったと思ったら、雨雲が二つに割れ、晴れ間がさーっと(笑)。
いやー、あんな晴れ方もあるんだなーと、怒り笑いを浮かべておりました。
本日、2日以来、京都に帰宅。9日ぶりの下宿は・・・汚いなぁ(笑)。
でも、やっぱり落ち着きます。
ゆっくり休んで、勉強をするとします。
2001/05/10(木) 17:36
ホステス
「ホステスが官庁訪問したら、絶対内々定とれるよ」。
今日の説明会のあと、入省一年目の人が言っていた事。
言いえて妙でした。
相手に気持ちよく話してもらう点が共通してます。
はったりの自己PRとか(笑)、単なる情熱だけではなく、もっと深いところが見られる、というのが官庁訪問の特徴らしいのですが、絶対必要なのが、ホステス的能力。
・・・頑張ろっと。
頑張ろうとしか、言えないのが、悲しい(笑)
2001年05月09日
◆向いていること、やりたいこと
久々に霞が関に行き、説明会に参加してきました。
民間から交通費が2社ほど出たので、キャッシュフローは良好に推移していますから(笑)。
しかし、自分の事ながら、最近のテンションの低さには辟易しています。
理由は3点ほど考えられます(笑)。
一つは、志望順位が高かった企業から内々定を頂いたこと。
活動を頑張りすぎたため、かなり緊張の糸が緩んじゃってます。
もう一つは、今ひとつ魅力のある官庁を見いだせないこと。
昔と比べ「憧れ」で動かなくなっているせいか、人とか目的意識とかに目が行きがちです。
まぁ、これは人に会うことで、随分改善されると思います。
最後は、トラウマかな。
昨年と同じ場所、同じ人(東京で就職組に会ったりしたので)に触れ、しんどさを思い出しました。
自分の能力の限界、対人関係のまずさを嫌というほど味わった時期でしたから。
「性格的に向いている仕事」。先日の飲み会で話題になってました。
まぁ、自分に向いているかどうかも重要です。あまりに向いていない仕事は、どんなに頑張っても、結果が付いてきませんから。
でも、大抵「向いている仕事」と「やりたい仕事」とはミスマッチを起こします。
去年は「向いてる仕事」でオファーを貰いました。まぁ、自己分析からしても、両方とも向いている仕事だったと思います。
だけど、やりたい、という要素は低かった。意義は見出してましたが、自分が生業とするにはちょっと、という感じでした。
んで、今年は良く考え、「やりたい仕事」の価値を高くしました。
まぁ、オファーを頂いたということは、向こうの判断では向いているという事なんでしょうが、正直なところ、今の顕在的な能力では大変だと思います。
でも、やりがいがあれば、多少のミスマッチがあっても、無理ができるかな、自分の新しい所が引き出せるかな、と思ってます。
理想主義、と言っては、それまでですけどね(笑)。
最近、自分の苦手のタイプの人間、仕事が分かってきました。
「ポジティブすぎる自己主張、もしくはネガティブな他者評価が好きなとこ」
向き不向きはこの点で重視するとして、後はやりたい事を探すとします。
2001年05月04日
◆くるま
実家に帰って、卵採ってます(笑)。
んで、卵を配達してます(笑)。
GW中ってことで、県外の車が無茶苦茶多いです。
特に高速道の周りはいろんなナンバーが見られます。
それで、挙動不審な動きをする。道を間違えたせいか急に車線変更したり、優先順位の低い所からぽっと出てきたり。
地元の車も車で、方向指示器を出さない(このカルチャーはどうにかして欲しい)。
約半年ぶりに乗用車に乗る私としては、危険が一杯です(笑)。
山陰道が10キロ超の大渋滞。
理由は簡単で、工事中のせいで、有料区間と無料区間があり、走っているだけで何回も金を払うために止まらなきゃならないこと。
すごいな、無為無策すぎるぞ、道路公団。
というわけで、今日も車を走らせております。
2001年05月03日
◆内々定
とりあえず、民間から内々定を頂きました。
詳細が知りたい方は、私信ください。
またまた正直に「国Ⅰ受けます」と言ったので、正式内定は遙かにずれ込みそう(笑)。大丈夫かなぁ・・・。
まぁ、これが誠意だと思いこんでるので、我ながらしょうがないです・・・。
とりあえず、連休中に就職活動が終わって、良かった。
