2001年05月19日
◆人の役割
五百旗頭先生の新しい本が出てました。
恩師の本ですが、買わずに立ち読み。
しかも、本文ではなく、付録としてついていた、宮沢前財務相との対談だけ読んでました。
恩知らずな生徒です。
話の本旨は、講和条約の方式を巡る、日本側特使の行動とその影響について。
まだ外交権を剥奪されていた日本が、マッカーサーを頭越しにして、アメリカに交渉に行ったときの話。
これに若き宮沢さんが行っていて、最後の生き残りという事だったんですわ。
細かい事実はどーでも良いとして、この御仁、とらえ所が無いですね。
賢いのは間違い無いです。
英語も留学もしてないのに流暢に話しますし、評論に関しては右に出るものがいない、と言われます。
しかし、如何せん、実行力に欠ける。
年を食ったからかも知れませんが、バランスと調整の政治家というイメージが大変強いです。
辛辣に言えば、熱意に欠け、傍観者的なんですなぁ(この語尾だけは気に入ってますが(笑))。
いわゆる平時では大変な能力を発揮できたと思うのですが、ことごとく乱世で役割を担ってしまいました。
能力云々の話ではなく、彼の個性と時代が合わなかった不運です。
人にはそれぞれ与えられた役割があるのでしょう。
己が把握するものか、他人に見出して貰うものなのか、単なる運か、よく分からないですけど。
でも、うまく時代に刻み込めたら、望外の幸せ、のような気がします。
さて、宮沢さんと何かと比較される塩川さん。
関西の知識人的穏やかさは持っていますが、何言い出すかほんとに分からない。
機密費関係では既に綱渡り状態ですし、特定財源見直しは驚きました。
改革は分かりますが、いきなり橋本派と全面衝突。大丈夫なんかな~。
ただのボケ老人か、したたかな政治家か。
どちらにしても彼の役割は果たせそうな気がしますなぁ。
