2001年08月09日
◆茹でガエル論・・・再び?
みなさま「茹でガエル」って御存知でしょうか。
何か前にも書いたことあるような気もしますが・・・確かめるの面倒だし、好きなのでもう一度(笑)。
水の中にカエルを入れて、少しずつ温めると、カエルは気持ちよく茹で上がっちゃう、って残酷な話です。
両生類の生物学には詳しくないのでよく分かりませんが、おそらく少しずつの刺激を加えれば、刺激に対する閾値が上昇しちゃって、痛みとか感じずに死んじゃうんでしょう。
私はこの話を、神戸大学の経営学部の授業「神戸新産業論」で聞きました。
曰く「神戸は茹でガエルのような状態だ」と。
少しずつ衰退しているのは気付いているんだけど、痛みが無いから、そのままになっている--。
そして、こうした状況は見事に日本全国に波及してしまいました。
小泉さんの目指す改革の最大の障害。それが茹でガエル状態なんですね。
さて、振り返って、戦前。
こちらは、陸軍などの一部の輩の目指す「改革」が、政府を茹でガエルにしてしまいました。
現地主導の軍事計画と、それに対する政府の事後承認が、統治機構を蝕んでいったのです。
問題は改革かどうかではありません。
組織というものは簡単に「茹でガエル」になる、という事です。
茹でガエルを防ぐには、先を見据え、それに基づき行動出来る組織人が必要なんでしょう。
最低限リーダー、又はその予備軍の一人だけにでも。これは必要不可欠でしょう。
そして、望ましい点としたら、強い統制が出来、信頼性がある組織ということ。
集権と分権の使い分けが出来る組織です。ルールに上位下位概念や時間の概念があり、かつ信頼性がある。これが理想です。
集権だけではワンマンとなり、分権だけでは意志集約に時間がかかりすぎ、行動も中途半端になりがちです。持続可能な組織は、此処になるでしょう。
さて、ここでコンサル話になるんですが・・・
多分コンサルの頭脳的役割なんて、将来の予測に正当性を付与するくらいの役割です。
組織なんて本当の意味で良くまとまれば、放っておいても大体うまく機能するものです。
逆に言えば、組織を纏める事が、一番の薬なんでしょう。
これを忘れて、正論ばっかり吠えても、しょうがない事をまず自覚する必要があるかなと。
戦前の組織を見てるから、そう強く思うんです。
暴走した連中って、日本全体の組織を考えず、本当に排他的な「正論」を吐きまくってましたから。
そして、失敗の原因は、正論が間違っていたことだけではなく、全体の政策がブレまくっていた事もあるんです。全然政策の一貫性が無い。
・・・まぁ、理想の組織はあくまで理想。彼岸の世界、イデアのモノ。
そこに大きく活躍の場がある・・・かな?
