2001年12月23日
◆遊学先はWinchester
ええと、あちらさんから郵便が来たので、本決まりとなりました。
ご丁寧に紙封筒の上にビニールまでかぶせてあって、炭疽菌対策かぁ?と思って見てみると・・・
「この郵便物は、運送中湿潤して到着しましたので、当局で乾かしました。
ご了承願います。 新東京国際空港郵便局」
との張り紙付き。
・・・ええ、なかなかな湿潤具合でした。
まぁ、これが徴候というか、今後を暗示してたのかもしれません。
くたびれた封筒を開け、パリパリになってい入学許可証を取り出したところ・・・
なんか、3/15までと記されています。
請求書も10週分。一週間分多いんですわ。
あわてて申込書を調べてみると、私のミスでした。
9週間とは書いているのですが、15日までとしっかり記入してます。
しょうがないから、2時間かかって、事情説明メールを書きました。
いやぁ、英語のメール、初めてあんなに長いの書いた。
今まで3センテンスまでだったものなぁ。
しばらくすると返信があって「No problem」とのことでした。
印度で苦しめられたこのお言葉に救われましたわ。
やっと一息ついて、他の書類も見ると、ホームステイ先と地図あり。
遊学先はWINCHESTERという所です。
ロンドンの南西で、バスで2時間、鉄道で1時間といったところですわ。
で、地図をみると・・・学校から大変遠い事に気付く(笑)。
縮尺とかも良く分からないけど、少なくとも徒歩で通えないことは間違い無さそう。
ステイ先の住所「Oliver's Battery」を手がかりに調べると・・・
電池工場だと思ったら、どうも様子がおかしい。
・・・オリバー要塞だ・・・
しかも、オリバーというのは、ピューリタン革命のクロムウェルのお名前とのこと。
彼がウィンチェスター攻略の際に、ウィンチェスターを見渡せるここを基地にしたそうですわ。
見渡せるってことは、標高があるわけよね。
一応、市内なんですけど、最南端。
一方、学校は北側。
どうなんかなぁ。尾高から米子の中心部に通うようなもんなのかなぁ(超ローカルネタ)。
・・・願わくば、バスが走っていることを。
出来れば、頻繁に。
2001年12月22日
◆備忘録
修士論文書きながら、引っ越しをする・・・
こんな予定、立てなきゃ良かった・・・
何か、細々とやらなければならんことが多くて困ります。
まず、部屋中のおびただしい紙類をどう捨てればよいかが悩ましい課題。
旭商事の古紙回収車は、未だそのパターンが読めず。
しかも、新聞以外は金取られるし。
何とか読めそうな本群は、古本屋に売りつけることに。
失敗だったのが、大型ゴミ。
昨日、電話するの忘れていたので、週明けに電話しなきゃいけない。
でも、このペースでと、収集は年明けになりそう。
いやぁ、もう居ないんですけどね。
他にも、引っ越しの手配、ライフラインへの手続き、区役所への手続き、生協への原資返還手続きの問い合わせ、修論の送付法、下宿管理会社への連絡、等々、やること一杯です。
絶対どれか忘れてそう。
ま、備忘録ということで。
2001年12月19日
◆THE LORD OF THE RINGS
「指輪物語」、いよいよ公開とのこと。
ここ数年、本屋ではハリーポッター一色でしたが、これで挽回なるでしょうか。
指輪物語はファンタジーの原本と言ってよいでしょう。
ゲームを中心に、そのほとんどがここに辿り着きます。
私の記憶が確かなら、この作者は言語学者だそうです。
だから、英語の流れが大変美しいとのこと。
歌も沢山出てきて、それも素晴らしいとのこと。
・・・全部、伝聞型です。
わたくし、実は指輪物語の原本をワンセット持ってるんですがね。
(一橋の院試の帰りに、外書屋で衝動買い)
結局挫折して、日本語の方読んでましたし、未だに本棚の飾りになってますです。
でも、やはり、綺麗とは思いますよ。話の流れとか、歌とか。
ジェーン・オースチンみたく、主婦が書いた小説と、ドイルのように専門家的視点も加えた小説が、混在している。
何か、よく分からないけど、イギリス的だというか、日本と違うなぁ、と思わされてしまったり。
あと、言語学者だなぁ、と思わせるのが、物語独自の言語とか文字とかを作ってしまっていること。
「指輪」に書いてあるお玉杓子のような文字は、エルフ古代文字ですのよ。
あちらのサイトには、発音表と文法を載せているのもありますわ。
その他、世界観等、恐ろしいほど体系付けられており、
TTRPG版のものは、マニュアルが何冊もあります。
ルールが覚えられない。
本の方も、いきなり最初の数十ページつかって、ホビットの社会風俗歴史を説明してますし。
(RED BOOK(『ホビットの冒険』)という、指輪物語の前編を読んでない人の為にあるのですが)
しかし、クトゥルフ神話といい、スタートレックといい、
何故彼らはあそこまで世界観を築くのが大好きなのでしょうか。
整合性を必死に調整して、背景を作り上げ、それを公表している。
「裏設定」で終わらせる日本人とは、全然違います。
というわけで、かなりマニアックなものを含んでいる映画ということで。
でも話自体は単純ですし、正統なファンタジーに堪えられる人には、是非お勧めしますわ。
日本語版の名訳、「ゴクリ」とか、野伏の「馳夫」くんを、字幕で一体どうするつもりなのか。
個人的な楽しみ。
・・・いつにも増してマニアな日記、すいません。
2001年12月17日
◆我を通す方々に負けるわたし
うううう~
順調に進捗状況が芳しく無くなっている修論。
というか、ペース的にはうまくやっていたはずなんだけど、節ごとの整合性を調整してたら、あちこちから問題が吹き出してきた、というわけで。
一番困っているのが、流れの都合上、フランス外務省からの書簡を読んだ方が、極めて望ましくなったこと。
でもね、このフランスの馬鹿野郎どもは、フランス語で書簡を送ってやがるのさ。
とりあえず、辞書を引っ張り出して、4年ぶりに和訳に取り組みましたが・・・
2行で断念。
頭割れるかと思った。
再履修経験者に、日常会話で無い文章を300行も訳せというのは、無理です。
英語でも、溺れているというのにっ。
さて、これを読まずにどう構成するのか、というのが勝負所ですね。
嗚呼、情けない勝負の仕方・・・
2001年12月12日
◆う・・・
為替相場が気になってなりません。
近日中に£1900ほど振り込まなきゃならないからです。
ドル高は一段落しているのに、ポンド高は全然止まる気配がありませんわ。
ここ10日ぐらいで、ポンドは177円から182円にまで上昇。
1900×5ですから、一万円近く損したことになります。
・・・え~ん。
まぁ、20日ぐらいまでは引き延ばせるので、しばらく待ちます。
しばらく待てば反落する、と見た。
あぁ、なんか馬券買うときと同じぐらいの根拠の無さ(笑)。
新聞では良く日々の相場の「事後説明」をしてくれますが、
どこも歯切れが悪いですわ。
テロ事件は別にしても、アメリカに好材料がそれほどあるとも思えませんし、
公定歩合だって引き下げている。
イギリスだって、財政出動のためにIMFから警告受けているってのに。
短期の為替相場は、感情とか投機外の資金需要とかも関連しているので、
なかなか難しいですなぁ。
・・・ま、これらの国より日本が元気ないのは確かですけどね。
2001年12月10日
◆関門
ふ~。
簿記2級、受かってましたわ。
・・・多分。
多分というのは、サイトで確認しただけで、所定の試験結果案内に電話したわけではないからです。
試験結果案内にダイアルQ2というのも、こう、せこいというか、何というかですわ。
合否発表は郵送しないそうですし、よく分からない制度です。
しかし、自己採点の結果、青~くなってましたが、なんとか入社時に肩身の狭い思いをするのだけは避けられそうです。
どうにも周りが優秀で、さくさくっと、合格確実との報を流してくれてましたからね(泣)。
しかし、今となってはあまり喜んでばかりも居られませぬ。
頑張らないと・・・
2001年12月07日
◆暗号解読
先日、インターネットのニュース見ていたら、日米開戦前夜の暗号解読について、「神戸大大学の研究グループ」が明らかにしたということが載っていました。
ここに一部掲載とのこと。
まぁ、神戸大学でこんな事をしているのは彼らぐらいだろうなぁ、とは思っていましたが、やはり、M助教授とHJr.講師でした。
彼らは、私が神戸大学のゼミ生だったころは、まだ院生でいらして、こう、何というか今でも院生のイメージしか持てないのですわ(笑)。
ただ、ゼミ生の頃に色々良くしていただいた分、活躍されているのを知ると、大変嬉しいものです。
しかし、こういうことが実証されていなかったということ自体、まだまだ戦前は知らしめなければならない事がゴロゴロしているのだなぁと感じてしまいます。
情報戦で完敗していた、というのは、もう通説になってましたからね。
ただ、この点は私も少し引っかかってました。
いや、「やろうと思えば出来た」的、尻馬乗りの卑怯もの学者の見方で言っているのではなくて(笑)、
手持ちの情報の信頼性を選別する上で、困ることがあったんです。
私は1939年の段階の外交文書を読んでいるのですが、そこにも幾つか相手方の暗号電信らしきものが載っているんですわ。
便覧は海軍のもので、「T情報」と冠してありました。
相手方電信は、交渉上向こうから提示されることもありますし、また、平電(暗号化されていない)ものを傍受している場合もありますが、分類上異なっていましたからね。
まぁ、しっかり調べたわけではないのですが、
一部(不明)との記述もたまに見受けられますし、傍受に成功していたのかなぁ?と読んでました。
私の見た範囲では、傍受先は重慶政府、英、米でした。
結局、私の出した結論は「ま、まぁ使わなくても大勢に差は無いか」でしたが(笑)。
だって~、この種の情報は、裏付けないとだめですし、
少なくとも私の扱う事象のものは、そう大したものでは無かったんだもん。
一次史料には出先の報告書など、結構誤った情報も多くて、裏のとれない情報を使うわけにもいかないのですわ。
印象としては「正確っぽいなぁ」とは思ってますがね。
ううう、情報を生かすというのは、難しいものです。
しかし、暗号は幾つか種類があるのが普通だと思いますし、個別の正確性だけならまだしも、成功の頻度や一般的な重要度、傍受の裏付け等、「同等の情報戦能力を持っていた」と言えるまでの疑問→実証のプロセスは大変だと思いますわ。
まぁ、どれだけ敬意を表しているか、ということで(笑)。
しかし・・・全然関係なかったらかっこわるいなぁ(笑)。
ここが一次史料の難しさか。
願わくば、右方に訳も分からん記述で祭り上げられたり、
左方の、的外れな批判の対象とならないことを。
まぁ、政治学者の避けられざる点かも知れませぬが・・・
2001年12月03日
◆武藤章
「軍務局長武藤章回想録」という本を読みました。
ずっと前から図書館で借りようと思っていましたが、
探したときは紛失図書となっており、
見つかったという連絡があったときには、私が延滞罰則中。
しばらく縁がなかった本です。
武藤章というのは、陸軍中将にして、A級戦犯。
1948年12月23日に刑死しております。
私の扱っている日英交渉では、現地軍側の代表をやってました。
日英交渉には客観的事実しか述べてくれてなく、
はっきり言って、私の論文には全くその記述が役に立ちませんが、
後の方の巣鴨での日記が、大変痛々しく、衝撃を与えられました。
日本としては相変わらず東京裁判に触れる事は禁忌であり、個人的には考えても詮無き事として無理にでも思考停止に陥らせておりますが、やはり法というものの限界性を強く認識される部分ではあります。
武藤章に責任があるのかどうかは別にしても、もっと裁かれるべき人も沢山いましたし。
法の厳格性と政治の必要性を無理にくっつけると、法の依って立つ部分を浸食していく。
少なくとも、政治に法を従属させないような考えをとる人間にとっては。
アフガンの事件はどうなるのやら、と思うと、まぁ世の中そう変わってはいないかと考えさせられます。
殉職→神聖化を恐れる御仁も多いと思いますが、やはり、ラディン氏には死んでいただくのが、良いかもしれません。
ちなみに、東京裁判において、日英交渉当時の交渉相手だったピゴット少将という御仁は、日英関係修繕に努力したとの有利な証言を行っているようです。
まぁ、わたしとしては、この件では決して有利な話は書けませんがね。
なるべく軍部の側の言い分も漏らさず書きたいのですが、彼等が史料を残してくれてないので、どうしても手元の状況証拠に頼らざるを得ない。
陸軍が様々な折衝に関して有力な史料を残していないのが、何とも残念ではあります。
先日防衛研究所から問い合わせの回答がきましたが、「一般的に折衝後の措置に関しては文書化して保存されますが、経緯については公文書として保存用の記録に分類されることはまずありません」とのこと。
ここにスケープゴートとしての軍部像を作り上げる最大の原因があるのかもしれません。
まぁ一番悪いのが陸軍というのは間違いないとしても、それが過剰ではないかという意味です。
2001年12月02日
◆ウィルスちゃん
友人のパソコンがウィルスに感染に感染し、
同一人物から別々のメールアドレスを経由して3通もやってきました。
badtransらしいんですけど、ウィルス監視ソフトが稼動せず。
自動ダウンロード型だからだろうか?
まぁ、これで都合5通。
いい加減、嫌になってきましたなぁ(笑)。
インターネット・エクスプローラー&アウトルック・エキスプレスをお使いの方は、セキュリティーホールを塞ぐために、早急にアップグレードする事をお勧めします。
そうじゃないと、プレビューしただけで感染するようなので、対処も難しくなります。
しかし、大流行して問題になったnimda以降、全然状況が変わっていないんだなぁ・・・
もっと対処の仕方をきちんと説明する責任がマイクロソフト等にはあると思うのですが。
WindowsXPの宣伝とかうつ前に。
2001年12月01日
◆文民統制
朝日の今日の社説。
国会の事後承認の不毛さを嘆いておられた。
タイトルは「自衛隊派遣――文民統制の空洞化だ」とのことで。
どうにもこの文民統制という語が使いやすいのでしょうなぁ。
この語も定義付けがかなり曖昧で、よく分かりません。
・文民は何を指すのか
・統制はどういう手段で行われるのか
もう、人によって全然違うこと言いますから。
最狭義はおそらく憲法の文民条項なんでしょうが、
これも「文民は何を指すのか」で争いがあります。
既にこの段階で。
現役軍人ではない、というだけになると米国のものより少々ゆるくなってまいますし、
退役軍人がダメとなると中谷さんは引っかかる(国会で不毛な議論になったこともあったな)
手段もまちまちで、
①予算面での支配の禁止という民主主義の根幹に関わる地点に始まり、
②いわゆる武官を行政のトップに置かないとの憲法条項上の人事面の制約、
③文民の代表(文民からのみ選ばれたわけではないのに、この言い方も少々違和感あるけど・・・)たる国会の承認という、憲法理念上当然推定される制約
④国会への説明責任という、それに付随する制約
と、何となく(変なとこあったらごめんなさい(笑))整理できるわけで、
上に行くほどその適用の厳格性が問われるわけです。
特に④は戦闘行為に含まれる機密性などもからみ、一概に文民統制だけでぎゅっと縛れるというものでもありません。
錦の御旗だけで要求できるものではないということ。
アメリカさんのように、議会の実力者の間のみ共有されるとか、そういうものでのみ、確保できるもので、そうでなければ、戦争の目的と大枠の遂行手段のみが審査対象となるでしょう。
私にはこれが空洞化とは到底思えないのですがね。
議院内閣制を考えても。
また、
⑤国民に対する説明責任
まで「文民統制」の名の下で語られる場合もあります。
まぁ、文民ではありますけど、統制する主体とは、言えませんしね。
あくまでアカウンタビリティーの問題でしょうなぁ。
さらに、蛇足的に細かいことでは
⑥防衛庁内での制服組は背広組に下にある
との誤った見方まで広まってます。
社説書くなら、ちゃんと曖昧な用語は定義をしましょう。
話が軽量新聞紙よりもさらに薄っぺらくなりますから。
方向性は別にどうでも良いんですわ。
書き方として、まだこんなものがまかり通るのに、少々驚きました。
こういう姿勢に、こう、もやもやした掴み所のない理念至上主義みたいなものが、見えるんだよなぁ・・・
精霊信仰か?
