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2001年12月01日

◆文民統制

朝日の今日の社説。
国会の事後承認の不毛さを嘆いておられた。
タイトルは「自衛隊派遣――文民統制の空洞化だ」とのことで。

どうにもこの文民統制という語が使いやすいのでしょうなぁ。
この語も定義付けがかなり曖昧で、よく分かりません。
・文民は何を指すのか
・統制はどういう手段で行われるのか
もう、人によって全然違うこと言いますから。
最狭義はおそらく憲法の文民条項なんでしょうが、
これも「文民は何を指すのか」で争いがあります。
既にこの段階で。
現役軍人ではない、というだけになると米国のものより少々ゆるくなってまいますし、
退役軍人がダメとなると中谷さんは引っかかる(国会で不毛な議論になったこともあったな)

手段もまちまちで、
①予算面での支配の禁止という民主主義の根幹に関わる地点に始まり、
②いわゆる武官を行政のトップに置かないとの憲法条項上の人事面の制約、
③文民の代表(文民からのみ選ばれたわけではないのに、この言い方も少々違和感あるけど・・・)たる国会の承認という、憲法理念上当然推定される制約
④国会への説明責任という、それに付随する制約
と、何となく(変なとこあったらごめんなさい(笑))整理できるわけで、
上に行くほどその適用の厳格性が問われるわけです。
特に④は戦闘行為に含まれる機密性などもからみ、一概に文民統制だけでぎゅっと縛れるというものでもありません。
錦の御旗だけで要求できるものではないということ。
アメリカさんのように、議会の実力者の間のみ共有されるとか、そういうものでのみ、確保できるもので、そうでなければ、戦争の目的と大枠の遂行手段のみが審査対象となるでしょう。
私にはこれが空洞化とは到底思えないのですがね。
議院内閣制を考えても。

また、
⑤国民に対する説明責任
まで「文民統制」の名の下で語られる場合もあります。
まぁ、文民ではありますけど、統制する主体とは、言えませんしね。
あくまでアカウンタビリティーの問題でしょうなぁ。

さらに、蛇足的に細かいことでは
⑥防衛庁内での制服組は背広組に下にある
との誤った見方まで広まってます。

社説書くなら、ちゃんと曖昧な用語は定義をしましょう。
話が軽量新聞紙よりもさらに薄っぺらくなりますから。
方向性は別にどうでも良いんですわ。
書き方として、まだこんなものがまかり通るのに、少々驚きました。
こういう姿勢に、こう、もやもやした掴み所のない理念至上主義みたいなものが、見えるんだよなぁ・・・
精霊信仰か?

Posted by mino at 2001年12月01日 23:41
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