2001年12月07日
◆暗号解読
先日、インターネットのニュース見ていたら、日米開戦前夜の暗号解読について、「神戸大大学の研究グループ」が明らかにしたということが載っていました。
ここに一部掲載とのこと。
まぁ、神戸大学でこんな事をしているのは彼らぐらいだろうなぁ、とは思っていましたが、やはり、M助教授とHJr.講師でした。
彼らは、私が神戸大学のゼミ生だったころは、まだ院生でいらして、こう、何というか今でも院生のイメージしか持てないのですわ(笑)。
ただ、ゼミ生の頃に色々良くしていただいた分、活躍されているのを知ると、大変嬉しいものです。
しかし、こういうことが実証されていなかったということ自体、まだまだ戦前は知らしめなければならない事がゴロゴロしているのだなぁと感じてしまいます。
情報戦で完敗していた、というのは、もう通説になってましたからね。
ただ、この点は私も少し引っかかってました。
いや、「やろうと思えば出来た」的、尻馬乗りの卑怯もの学者の見方で言っているのではなくて(笑)、
手持ちの情報の信頼性を選別する上で、困ることがあったんです。
私は1939年の段階の外交文書を読んでいるのですが、そこにも幾つか相手方の暗号電信らしきものが載っているんですわ。
便覧は海軍のもので、「T情報」と冠してありました。
相手方電信は、交渉上向こうから提示されることもありますし、また、平電(暗号化されていない)ものを傍受している場合もありますが、分類上異なっていましたからね。
まぁ、しっかり調べたわけではないのですが、
一部(不明)との記述もたまに見受けられますし、傍受に成功していたのかなぁ?と読んでました。
私の見た範囲では、傍受先は重慶政府、英、米でした。
結局、私の出した結論は「ま、まぁ使わなくても大勢に差は無いか」でしたが(笑)。
だって~、この種の情報は、裏付けないとだめですし、
少なくとも私の扱う事象のものは、そう大したものでは無かったんだもん。
一次史料には出先の報告書など、結構誤った情報も多くて、裏のとれない情報を使うわけにもいかないのですわ。
印象としては「正確っぽいなぁ」とは思ってますがね。
ううう、情報を生かすというのは、難しいものです。
しかし、暗号は幾つか種類があるのが普通だと思いますし、個別の正確性だけならまだしも、成功の頻度や一般的な重要度、傍受の裏付け等、「同等の情報戦能力を持っていた」と言えるまでの疑問→実証のプロセスは大変だと思いますわ。
まぁ、どれだけ敬意を表しているか、ということで(笑)。
しかし・・・全然関係なかったらかっこわるいなぁ(笑)。
ここが一次史料の難しさか。
願わくば、右方に訳も分からん記述で祭り上げられたり、
左方の、的外れな批判の対象とならないことを。
まぁ、政治学者の避けられざる点かも知れませぬが・・・
