2004年10月26日
◆世代の壁
先日、NHK教育で、水谷先生が出てました。
夜回り先生って、最近ずいぶん有名になってましたが、
初めて、話している所を見ました。熱いです。
文章だけしか読んだことがなかったので、少々印象が変わりました。
彼の職業観というか、子供に対する情は、本当に敬服に値します。
他人のためにエンコ詰めなんてようやりませんわ。私は。
子供に対する接し方は、国によって大きく変わります。
ヨーロッパでは、小さな大人と見なして、比較的両者の区別が曖昧なようです。
一方日本の昔は、若い人間は完全に別コミュニティーにおり、子供~青年~壮年と、
別の社会に属する傾向が強かったそうです。
日本では、こういった昔の流れが残っており、
大学生を、一人の大人として扱わなかったり、
暴走族に寛容だったり、青年時の軽犯罪は「はく」になったりと、
世代間の壁が色濃く残っています。
が、今はこういった壁を無理矢理剥がそうとしているように思います。
どちらかというと、大人の論理を子供に押しつける形で。
法の厳罰化は、責任能力を大人と同等に見ることですし、
就職活動とかでも、キャリアプランとか目標設定とか、お前らそんなの考えて就職したのかというようなことを設定される。
ひたすら、大人たることを押しつければうまくいくと本気で思っている。
ただ、こういうことが機能するには、ロールモデルやメンターみたいなものが居ると思います。
いままでは、近い世代の先輩となぁなぁでやってきたものが、破壊されてんのに、
何か分からない「大人」として、独り立ちを迫るという、大変酷なことをやらせている。
プレッシャーかけまくって、大人は相変わらず下の世代には無関心のまま。
今は両方の考え方の、悪いところばかり組み合わさって、ひたすら子供を追いやっている感じです。
大人が、そんな壁が無いと思うことで、今まで以上に壁を作っている。
その点、この先生は子供と大人を明確に区別します。
育てられる対象として、更正のきく対象として完全に大人と壁を作っています。
ある意味、古風です。
私はと言えば、小さな大人として見る要素が強いです。
子供だけが悪くないのも理解してはいますが、全て社会が悪いのか、環境が悪いのか、親が悪いのかと言った感じです。
子供をそこまで美化したり、弱い者と考えたりはしていません。
ただ、こう考える以上、範であり、また共感を持たなければなりませんね。
社会で子供をつぶさぬには、彼らを別物と見るか、あるいは自分たちの方向へ導くしかありませんから。
しかし、別物/他人のために生きる・・・
私がそんな生き方できないほど自我が強すぎるのも、すでに昔の大人に壁を取り払われちゃった
哀れな子供なのかもしれませんね。
