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2005年01月07日

◆(最大多数の)最小不幸

「最小不幸社会」。民主党のマニュフェストにあった文言です。
その心がけたるやよし。マキャベリズムの毒々しさを緩和するにも、最低限の社会保障や、次の世代の活用のためにも、立派な建前だと思います。

ただ、彼らは、その前に、マキャベリズムが明確にした、「最大多数」という言葉を前面には出していません。そして、マキャベリズムがあくまで国民を主体とした点を論破するうえで、全世界的にそのビジョンを広げることも、余り意識していないと思われます。

自民党が経済制裁の段階を5つ設定したとのこと。詳しいことは公表されていないらしく、全貌は分かりません。ただ、最初に人道支援の凍結があり、その後緩やかな資金凍結と貿易制限、そして、完全な資金凍結と往来自体の禁止が盛り込まれている模様です。

経済制裁<戦争のイメージが強い日本の反戦意識は理解できます。
しかし、経済制裁が国同士の喧嘩の要素であるのには変わりなく、関係の危機的悪化や、相手国民へ大きな苦痛を与える点では、それほど大きな違いはありません。
一概に経済制裁より戦争の方が残酷って訳では無いのです。

最大多数の、は政策としての志向としては間違っていないと思われます。
いまだ拉致事件に関連して手がかりすらろくに見つけられない人々の苦しみは理解できます。
ただ、国内功利的考えとしても、それで不幸になる人は減るのか。
本格的な経済制裁をすれば日本国内だけでも職を失う人も出てくるだろうし、他国民まで「最小不幸」を当てはめるなら、人道支援が一番軽いというのも疑問です。

拉致問題に世論が同情し、一丸となって制裁に動いているとでも?
ほとんどの人は口実として表しているだけで、自国のメンツと誇示、他国への鬱屈した感情が原動力になっていやしないか。
そして、同じ仮面をかぶって、利害で動いている人間がいやしないか。
最大も最小も計算外、国を動かす主義も無い。
戦前末期の臭いがしてなりません。

Posted by mino at 2005年01月07日 01:54
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