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2005年03月20日

◆竹島の日

島根県議会の右翼的暴挙というのが一般的な見方のようです。

地元の空気を知っている人間として、想定ベースであえて背景を記します。
確かに日本全国に居られるような、領土的主張が一部占めているのは間違いないでしょう。
編入先は島根県ですから。
しかし地元として不満が鬱積しているのは、領土というより漁業権です。
時系列で追うと3つあります。

一つめは、1952年の李承晩ライン。
韓国が海洋資源の独占を主張したラインを一方的に設定したものです。
ちなみにこの年は各国が領海幅を大幅に広げて主張していたので、韓国だけが特異だった訳ではないです。チリとか200カイリ領海を主張したのもこの年ですし。
ただ、違いは、竹島領有権の問題が発生したことと、結構頑張って拿捕してしまったこと。
私も間接的にですが拿捕された話を聞いた覚えがあります。

2つ目は1965年の旧漁業協定。李承晩ラインはこれで廃止されます。
基本12カイリが専管、その外を共同規制水域とした条約だそうです。
ただ、80年代から韓国漁船の乱獲が問題視され、小さい頃から漁師さんとかの不満を聞いて育っていました。

そして3つめは1999年の新日韓漁業協定。
竹島の所属問題を棚上げとして、両国の排他的経済水域と共同管理水域(日韓暫定水域)を設定した協定です。
この際、共同管理水域が東の方の水域まで広がる根拠として竹島が絡んでいます。
現状では東経135度30分と、神戸市と同じくらいの経度まで広がっています。
これは、イカ等の好漁場である大和堆が関わっているので大きな問題となってます。
ただ、韓国側から見れば当初の主張より大幅狭められた(日本:135度、韓国136度→135度30分)ため、あちら側でも不満が多いんですね。
また、日本側では暫定水域内の管理に大きな不満を持っています。特にカニ漁での不満が大きい。
暫定水域では取締りが旗国主義になっているため、日本の方針で韓国漁船を取り締まれない。
これにより韓国側の管理方針が甘いこと(漁法/禁漁期間/サイズ規制)が大きな問題になってます。
例として漁法で言うと、日本では、主に底曳網という、船から網を降ろして、底の方をかっさらう漁法が取られます。
一方、韓国では刺網という、一定期間平たい網をおろして、カニを引っかける漁法です。
簡単に言うと、刺網が張られている所には底曳網漁ができない訳で、暫定水域の良いところに韓国が張りまくっている結果、日本側は事実上漁ができないと。
まぁ、旧協定では12カイリ以外で張られていたのでマシになったはずなんですがね。
資源枯渇が進んできたうえに、韓国漁船が日本側に入って不法操業をするなどの事件が次第に多くなっており、それが不満を高めているようです。

以上、漁業関係からの山陰人の主張でした。
これに韓国の主張(そもそも資源枯渇は日本側の乱獲にある等)や、領土問題のナショナリズム的感情が混じって、拗れちゃってます。

なお、個人的意見では、条例制定は好ましい判断とは思いません。
タイミングも悪ければ、実効性もない怨念お祭りですから。当の本人は花火打ち上げて大満足でしょうけど。
決議自体は止めるとか、紛争関係を認め海洋法裁判所への付託要請に切り替えるとか、大人の対応をして欲しかったです。注目されるだけならこれで十分だったのに・・・。出雲人らしくないです。

韓国政府、対馬の日の決議撤回要求や漁業協定破棄はさせないようにする等、大人の対応してます。軟弱外交とか言われてると思うと、さすがに気の毒です。

Posted by mino at 2005年03月20日 15:52
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