2005年10月23日
◆取り払われる壁
楽天やライブドアの報道のされ方を見ると、ソフトウェア(コンテンツと言った方が分かりやすいか・・・)が収益の源泉になるという発想が、まだまだ認知されていないなと思ってしまいます。
確かに赤坂の土地が高くて相対的に株が安いとかもありますが、それは些末な議論でしょう。
あくまでテレビ局も野球球団も、その将来的に生み出すゼニが高いと判断したから必死に取得したがる。
世間一般のIT企業の定義はよく分かりません。
ただ、言えることは、今後①欲しがるソフトを作成し、②欲しがる形で提供するといった、当たり前の状況を作成した会社が、今後大きく成長していくことになるでしょう。
自分で書いていて馬鹿みたいですが(笑)、やはりIT革命とやらが、大きく変えて来ているので。
分かりやすい例をいくつか。
まずインターネット放送。
私が学生の頃から論じられている、放送と通信の融合は、もう目前まで来ています。
インターネット上で多数の人々にいっぺんに情報を流すのに適した通信形式が整備されてきているってことなんです。
一度インフラが整えば、地上波、BS、CSに関わらず媒体としての優位性は崩れます。現状のアナログ地上波やCATVでは品質的に、デジタル化した時点でも、巨大な設備投資が必要な点で劣位に立つはずです。
そうなると、特に地方局は苦境に陥るはずです。特にテレビのように付加価値の高いコンテンツが無く、インフラ産業として保っている所は相当厳しいでしょう。
もう一つは、音楽業界。
ここは、無秩序な複製を防ぐことが課題だったため、同情すべき点もあります。
ただ、ソフト産業にも関わらず、「モノ」であるCD販売にあまりに固執しすぎました。
致し方ない点もあると思われるけど、SONYに至っては、自分たちの再生装置に囲い込もうとまでしてました。
欲しいときに欲しい形でってのを無視したために、Appleという完全なる新参者にシェアを奪われ、軌道修正をせざるを得なくなってます。
ただ、ここは大元のソフトを持っているため、これからが勝負でしょう。
次にGoogle。
彼らは自分たちのコンテンツは持っていませんでしたが、欲しい情報を取得できるようにする技術を確立することで成長できました。
情報の検索は、デジタルデータの氾濫している世界で、一つの利益の源泉となります。
・・・まぁ、過去のGOOのように、コンテンツと結びついていないため、乗り換えられやすいというリスクを孕んではおりますが。
また、将来的に、パソコン等記憶媒体が大きくなっている中では、自分の所有データの検索/整理も今後大きな要求であり、課題となるはずです。
まだまだ、取り留めなく具体例はありますが、置いておくとして・・・
多分、今後成長するいわゆるIT企業は、①優位性のあるコンテンツを持ち、②優位性のあるインフラを持ち、③優位性のある形で顧客にとって便利な形で提供できる企業ということになるはずです。
②から出発するのは、携帯電話や(微妙ですが)ライブドアの無線LAN事業。ただし、将来的にはインターネットの技術如何で依存すると思われるためこれだけでは優位性は築きずらいでしょうね。①と③が重要になります。
③から出発するのは、マイクロソフトのように操作系で独占できる企業や、(微妙ですが)YAHOOや楽天のように、既にインターネット内でブランドを確立している所。
①から出発するのは、既存のメディア/ソフト業界となります。おそらくこれが一番強いでしょうが、如何せん既得権益が大きすぎて身動きが取りづらい。
競争市場で併存することも考えられますが、どちらかがどちらかを食ったり提携したりして、独占利潤を生むよう動き出すのが流れではないでしょうか。大きな企業体が生まれるような気がします。
勿論、どうやってお金を生み出すか、ビジネスモデル上の問題もあり難しいですが、技術面で解決できると思います。
どうなっていくのか、楽しみではありますが・・・蚊帳の外なのがちょっと寂しい気がします。
